東京大学のロボットサークル「RoboTech」|2025年世界制覇の超強豪サークル徹底解説

東京大学ロボットサークルの世界制覇

この記事の結論

  • 東京大学のロボットサークルといえば 「RoboTech(ロボテック)」。NHK学生ロボコン優勝8度の超強豪です。
  • 2025年、NHK学生ロボコンとABUアジア・太平洋ロボコンを完全制覇。対面大会では実に20年ぶりの世界一を奪還しました。
  • すべて学部生のみ・96名規模で運営。新入生のほとんどが未経験スタートでも、世界レベルに育つ教育システムが完備。
  • 「機械屋・回路屋・制御屋・総務屋」という独自の4部署体制で、文系・男女問わず歓迎。

「東大に入ったらロボコンに挑戦したい」「東大のロボットサークルってどこ?」——その答えは1つ、「東京大学RoboTech(ロボテック)」です。

1998年創部、約30年の歴史を持つ東大の伝統的ロボコンサークルで、NHK学生ロボコン優勝8度・ABUアジア太平洋ロボコン優勝3度という、日本トップクラスの実績を持ちます。とくに2025年は、NHK学生ロボコン・ABUロボコン両大会で優勝という快挙を達成し、東京大学総長賞も受賞しました。

この記事では、なぜRoboTechがこれほどの実績を出し続けられるのか、その秘密と、新入生がどう関わっていけるのかを、入部検討者・受験生・ロボコンファン・卒業後のキャリアを意識する人すべてに向けて徹底解説します。

東京大学のロボットサークルといえば「RoboTech」

結論から言うと、東京大学でNHK学生ロボコン・ABUロボコン本気出場を目指す公認サークルは「RoboTech(ロボテック)」ただ1つ。正式名称は「丁友会RoboTech」で、東京大学公認の工学系課外活動団体として位置付けられています。

2025年3月時点で部員数は96名、すべて学部生で構成。サークル運営からロボット開発まで、すべてを学部生だけで行う稀有な組織です。

基本情報まとめ

団体名 東京大学 RoboTech(丁友会RoboTech)
通称 ロボテック
創部 1998年(約30年の歴史)
部員数 96名(2026年3月現在)/全員学部生
主な活動 NHK学生ロボコン、ABUアジア太平洋ロボコン、F3RC、関東春ロボコン
活動拠点 東京大学 駒場キャンパス・本郷キャンパス
公式サイト tuk.t.u-tokyo.ac.jp/robotech/
公式X @UTRoboTech
新歓窓口 robotech.recruit@gmail.com
大学公認 東京大学公認サークル

※ 上記は公式サイトおよびUT-BASE等の公開情報に基づきます。年度によって最新情報は公式X・公式サイトでご確認ください。

2025年、NHK&ABUロボコン完全制覇——対面大会では20年ぶりの世界一

RoboTechの直近の最大トピックは、2025年のダブル優勝です。

2025年6月、NHK学生ロボコン2025で5年ぶり通算8度目の優勝を果たし、その後8月にモンゴルで開催されたABUアジア太平洋ロボコン2025でも優勝。NHK・ABUの両大会を同年に制したのは、オンライン開催だった2020年大会から5年ぶり、対面大会のみで言えば実に20年ぶりの快挙です。

この実績が認められ、2025年12月には東京大学総長賞を受賞。総長賞受賞は通算3度目となります。

輝かしい歴代実績

8
NHK学生ロボコン優勝

3
世界大会(ABU)優勝
※オンライン大会含む

4
世界大会ロボコン大賞

3
東京大学総長賞

さらに首相官邸表敬訪問など、サークルの枠を超えた社会的評価も受け続けています。

2025年の主な活動・受賞履歴

時期 大会・イベント 結果
2025年6月 NHK学生ロボコン2025 優勝(通算8度目)
2025年8月 ABUロボコン2025(モンゴル) 優勝(対面では20年ぶり)
2025年9月 F3RC2025(新人戦) 第3位(チーム「10億V」)/デザイン賞
2025年12月 東京大学総長賞 受賞
2026年3月 関東春ロボコン2026 優勝

※ 出典:RoboTech公式サイト・東京大学基金 RoboTech支援基金ページ。最新の大会結果は公式X(@UTRoboTech)でも告知されています。

活動内容|「機械屋・回路屋・制御屋・総務屋」の4部署体制

RoboTechの最大の特徴は、開発チームを「屋(や)」と呼ぶ独自の文化と、4つの専門部署に分かれた精緻な分業体制です。

1台のロボットを完成させるためには、機械設計・電子回路・制御プログラム・組織運営のすべてが噛み合う必要があります。RoboTechはそれぞれを「屋」として独立した教育・キャリアパスを持たせ、1年生のうちから自分の専門領域を選び、深く学べる体制を作っています。

4つの「屋」の役割

機械屋

ロボットの設計・加工・組立を担当。CADでフレームや機構を設計し、アルミニウム・プラスチック・3Dプリンター素材で形にする、ものづくりの中核。

スキル:3D CAD/機械加工/機構設計

回路屋

ロボットを動かす電子基板の開発を担当。基板設計だけでなく、基板上で動く組込ソフトウェアの実装まで担います。

スキル:回路設計/PCB/組込開発

制御屋

ロボットを素早く正確に動かすプログラムを担当。制御理論を学び、物理学・数学の知識を実装に落とし込む、ロボットの動作の頭脳。

スキル:制御理論/C++/ROS

総務屋

組織運営・渉外・広報・寄付対応を担当。20社以上の協賛企業とのやりとり、SNS広報など、サークルを支える重要な役割。

スキル:プロジェクト管理/渉外/広報

この「総務屋」の存在が他大学のロボコンサークルとの大きな違いです。技術以外の領域で「ロボコンに勝つためのマネジメント」を担うポジションがあるからこそ、RoboTechは安定して高い成果を出し続けられているのです。

講義との連携——東大ならではの学び

RoboTechは大学の正式な講義とも連携しています。

  • 駒場キャンパス:「ロボット競技を体験しようA」(Sセメスター・金曜6限)
    工学部の先生が担当する全学体験ゼミ。RoboTech部員はほぼ全員が参加し、ロボット概論や戦略立案を学びます。
  • 本郷キャンパス:「創造的ものづくりプロジェクト」(國吉康夫教授担当)
    NHK学生ロボコンに向けたロボット製作プロジェクトを、部員が中心となって進める専門課程の科目です。

サークルなのに「単位になる」のがRoboTechの強み。学業とサークル活動が完全に切り離されず、両立しやすいのは東大ならではの特権です。

1年間のスケジュール|駒場1年生から世界大会までの道のり

RoboTech新入生は、入部からたった1年半で世界大会に挑戦する力をつけていきます。具体的なスケジュールは以下のとおり。

4月
新歓説明会
RoboTechの活動内容や新歓イベントの紹介。オンライン参加可。

5月
新歓ロボコン
新入生が実際にロボットを作って戦う体験イベント。GW期間に集中製作、5月初旬に本番。

6月
各屋の講習会
CAD講習会・回路講習会・C++講習会など、屋ごとの専門教育がスタート。

9月
F3RC(初の対外大会)
1年生中心のチームで他大学と対戦。サークルのデビュー戦。

11月
駒場祭・五月祭で展示
製作したロボットを学園祭で公開。一般の方にものづくりの魅力を伝える。

3月
関東春ロボコン
20名規模の班で本格的なロボットを製作。次年度のNHK学生ロボコンへ向けた集大成。

6月
NHK学生ロボコン本大会(2年生〜)
全国の強豪校とぶつかる本気の舞台。NHK総合で全国放送。

8月
ABUロボコン世界大会
NHK優勝チームのみが進出する世界大会。アジア太平洋諸国の強豪と対戦。

通常活動の頻度

授業期間中の活動は週2回程度。長期休暇中は大会に向けた集中製作期間となり、活動頻度は大きく上がります。とくに大会直前1〜2か月は、機械屋・回路屋・制御屋が入れ替わりで作業を進める「バトンリレー」状態に。

活動拠点・部室・設備|駒場1年から工学部の設備が使える

RoboTechは駒場キャンパス・本郷キャンパスの両方で活動。とくに大きな魅力は、前期課程(駒場1〜2年生)の段階から工学部の施設・設備を使えること。通常、工学部の本格的な工作機械や開発環境にアクセスできるのは進振りで工学部に進学してからですが、RoboTech部員は1年生のうちから利用できます。

工学部の設備が1年生から使える、という意味
3D CAD用ワークステーション、工作機械、電子計測器、実験スペースなど、本来なら3年生以降にしか触れられない環境で、ロボット開発に没頭できます。技術習得スピードが圧倒的に速くなる理由のひとつです。

未経験でも世界優勝できる理由|RoboTechの教育システム

「東大のロボコンサークルって、めちゃくちゃ経験者ばかりなのでは?」——これは多くの新入生が抱く誤解です。実際は逆で、新入生の過半数がロボット未経験者。RoboTech公式が明言しています。

では、なぜ未経験スタートでも世界優勝できるのか?答えは30年蓄積された教育カリキュラムの厚みにあります。

① 講習会システム

CAD・回路・C++など、屋ごとに体系化された講習会を上級生が実施。基礎から段階的に学べる。

② 充実した技術資料

部員全員が閲覧できる技術ドキュメントが完備。わからないことはいつでも調べられる。

③ 先輩への質問文化

オンライン・対面問わず、先輩に質問できる文化が根付いている。1対1の指導も活発。

「2年生になる頃には、世界に通用する実力が身につく」——これは大げさな表現ではなく、RoboTechの実績がそれを証明しています。

こんな疑問に答える|RoboTechのよくある質問

Q1. プログラミングも電子工作も未経験ですが入れますか?

入れます。RoboTech公式が「入部する方の多くが初心者」「新入生の例年過半数がロボコン未経験」と明言しています。上級生による指導・講習会・技術資料が完備されており、ゼロからでも世界レベルまで育つ環境です。

Q2. 文系学部でも入れますか?

入れます。RoboTechは男女・文理問わず歓迎を掲げています。「ものづくりに興味がある」「手を動かすのが好き」という気持ちがあれば、文系学部からの参加も全く問題ありません。

Q3. 進振りや学業と両立できますか?

両立できます。授業期間中の通常活動は週2回程度、Sセメスターには「ロボット競技を体験しようA」が単位として履修できるため、学業を犠牲にせず活動できます。ただし大会直前は集中するため、大会時期と試験時期の調整は必要です。

Q4. 2年生からでも入部できますか?

可能です。RoboTechは2年生入部にも対応しており、習熟度に応じて「1年生と同じ教育カリキュラムを受ける」「2年生チームに合流する」のどちらかを選択できます。1年遅れでも本気でロボットに関わる道が用意されています。

Q5. 工学部編入生でも入れますか?

歓迎されます。RoboTechは工学部編入生の2年生も明確に受け入れており、入学前の見学相談にも対応しています。高専からの編入生も多く、即戦力として活躍できます。

Q6. 部費はどれくらいかかりますか?

年3回に分けて各10,000円ずつ、年間合計30,000円を徴収。最初の1回は入部時に支払います。主にモーター・回路部品などのマシン材料費に充当され、工学部の設備が使えることを考えると非常にお得な金額です。

Q7. 選考はありますか?

選考はありません。新歓説明会後に提示される入部登録フォームを送るか、新歓用メールアドレスに問い合わせるだけで入部できます。

2026年度 新歓情報・入部までの流れ

2026年度のRoboTech新歓は、4月初旬の説明会から始まります。

新歓スケジュール(2026年度)

イベント 日時 形式
新歓説明会 4/4(土)・4/5(日)・4/8(水) 20:30〜 オンライン
主題科目「ロボット競技を体験しようA」 4/10(金) 6限〜(毎週金曜) 対面(履修登録不要で参加可)
新歓ロボコン 準備:GW休暇中/本番:5/6(水) 対面(駒場)

※ 2026年3月時点の公式情報です。最新情報はRoboTech公式 Join Usページまたは公式X(@UTRoboTech)でご確認ください。

新歓ロボコンとは?

RoboTech独自の体験イベント。新入生がGW期間中に実際にロボットを設計・製作し、5月6日の本番で対戦するという、入部前から本格的なロボコン体験ができる仕組みです。「ロボコンってどんなもの?」を頭で考えるのではなく、手を動かして体感できる点が、RoboTechの新歓最大の魅力です。

入部までのステップ

1

公式X・Instagramをフォロー

新歓情報は公式X(@UTRoboTech)・Instagram・LINEオープンチャットで随時更新されます。

2

新歓説明会に参加

4月初旬のオンライン説明会で、活動内容や新歓イベントの詳細を確認。

3

新歓ロボコンに参加

GW期間中にロボット製作を体験。5月6日に本番。これが最大の体験イベント。

4

入部登録フォーム提出

説明会後に提示される入部登録フォームを送信、またはrobotech.recruit@gmail.comへ問い合わせ。選考なし。

東大でロボットに関わる、その他の選択肢

「サークルだけでなく、研究としてロボットに関わりたい」「VR・XRなどの拡張現実領域に興味がある」という方のために、東大の関連選択肢もまとめておきます。

選択肢 位置付け 向いている人
RoboTech 学部生のロボコンサークル 1年生から競技用ロボット製作を本気でやりたい
UT-virtual VR・XRインカレサークル 物理ロボットより拡張現実技術に興味がある
情報理工学系研究科 大学院の研究室(JSK等) 学部後半〜院でヒューマノイド・自律移動を本格研究したい
創造的ものづくりプロジェクト 本郷の専門課程の科目 講義としてロボット製作を学びたい

多くのRoboTechメンバーは、学部時代はサークルで実装力を磨き、大学院で研究室に進み専門性を深めるという王道パスを歩んでいます。

RoboTech経験は、ロボットエンジニアキャリアの最強パスポート

RoboTechで得られるのは、楽しい思い出だけではありません。「世界優勝レベルのチーム開発経験」そのものが、卒業後のキャリアにおいて圧倒的な武器になります。

機械屋 → 機械設計エンジニア

大手メーカー、産業用ロボットSIer、ロボティクススタートアップで即戦力評価。

回路屋 → 組込・制御エンジニア

回路設計+組込ソフトの両刀使いは希少価値が高く、引く手あまた。

制御屋 → ロボティクスエンジニア

制御理論+実装力は、自律移動・ヒューマノイド領域で強い武器に。

総務屋 → PM・経営層

20社超との渉外経験は、プロダクトマネージャーや起業家として活きる。

RoboTech出身者は、ロボットメーカー・SIer・ロボティクススタートアップの各方面で活躍しており、「学部時代から世界レベルのチーム開発を経験している」という事実が業界での信頼につながっています。

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まとめ|こんな人にRoboTechはおすすめ

✓ 向いている人

  • ものづくりに興味がある(経験ゼロでもOK)
  • 本気で世界一を目指せる環境に身を置きたい
  • 機械・電気・制御・組織運営のどれかに惹かれる
  • 男女・文理問わず、チームで何かを作りたい
  • 東大の工学部設備を1年生から使いたい
  • 卒業後にロボットエンジニアキャリアを考えている

△ 別の選択肢が合うかも

  • 個人で自由にロボットを作りたい(→ 個人開発・学外コミュニティ)
  • VR・XRに興味がある(→ UT-virtual)
  • 研究として深く極めたい(→ 大学院 情報理工学系研究科)

東京大学で本気でロボットを作りたいなら、最初の一歩は「新歓ロボコン」に参加すること。GWに手を動かしてロボットを作る体験は、入部するかどうか以前に、人生に残る経験になります。

よくある質問(FAQ)

Q. 東京大学のロボットサークルは何という名前ですか?

A. 「東京大学RoboTech(ロボテック)」(正式名称:丁友会RoboTech)です。1998年創部、NHK学生ロボコン優勝8度・ABUロボコン優勝3度の超強豪サークルで、東京大学公認団体として活動しています。

Q. RoboTechは未経験でも入れますか?

A. はい。新入生の過半数が初心者で、RoboTech公式も「入部する方の多くが初心者」と明言しています。30年蓄積された講習会・技術資料・先輩のフォロー体制により、未経験から世界レベルまで育つ環境です。

Q. NHK学生ロボコン・ABUロボコンの最高実績は?

A. NHK学生ロボコンは通算8度の優勝、ABUロボコンは3度の優勝(オンライン大会含む)。直近では2025年にNHK・ABU両大会で優勝し、対面大会では20年ぶりの世界制覇を達成しました。

Q. 文系でも入れますか?

A. 入れます。RoboTechは男女・文理問わず歓迎を掲げており、文系学部からの入部も問題ありません。「ものづくりに興味がある」気持ちがあれば歓迎されます。

Q. 2年生からでも入部できますか?

A. 可能です。習熟度に応じて「1年生と同じ教育カリキュラムを受ける」「2年生チームに合流する」のどちらかを選択できます。工学部編入生の2年生も歓迎されています。

Q. 部員数は何人くらいですか?

A. 2026年3月時点で96名。すべて学部生で構成されており、サークル運営からロボット開発までを学部生のみで行う稀有な組織です。

Q. 部費はかかりますか?

A. 年3回に分けて各10,000円ずつ、年間合計30,000円を徴収。マシン材料費に充当されます。工学部の設備が前期課程から使えることを考えると、コストパフォーマンスは非常に高いです。

Q. 新歓・問い合わせはどこからできますか?

A. 公式 Join Usページ、公式X(@UTRoboTech)、新歓メールrobotech.recruit@gmail.comから連絡できます。Instagram・LINEオープンチャットも運用中です。