EVENT REPORT

2026年7月31日(金)、燈株式会社(御茶ノ水ソラシティ21階)にて、「フィジカルAI、次の一歩へのライトニングトーク」を開催いたしました。
本イベントは、フィジカルAI・ロボティクスの「社会実装」をテーマに、手元で実践しているエンジニア・研究者・事業開発者が一堂に会するライトニングトーク(LT)会です。当日は会場全体が熱気に包まれ、各セッションでの質疑応答や参加者同士の交流が活発に行われました。本記事では、当日の様子をレポートします。
イベント概要
研究室での試作、個人開発での試行錯誤、そして企業での実装フェーズ——さまざまなステージにいる実践者たちが集まり、「手元で試しているからこそ見えていること」を共有し合いました。
各発表後の質疑応答では参加者から鋭い質問が飛び交い、フィジカルAIの「次の一歩」に向けた活発で熱い議論が繰り広げられました。
開催概要
- 開催日
- 2026年7月31日(金)19:00〜21:30
- 会場
- 燈株式会社(東京都千代田区神田駿河台4-6 御茶ノ水ソラシティ21階)
- テーマ
- 手元のことから社会実装を考える
- 主催
- RobotMateHub
登壇セッション
多角的な視点から語られる熱意あふれるLT

当日は、ビジネス・研究・開発現場など多角的な視点から最前線で挑戦する5名の登壇者によるライトニングトークが行われました。
SPEAKER 01
たかちん 氏
株式会社Play Robotics 代表取締役 CEO
PROFILE
上場IT企業での新規事業立ち上げ・売却経験を経て、2018年に株式会社TALENTを設立。心理学を基盤とした組織サーベイ事業を展開し、株式会社COTENでは取締役兼人事責任者も務める(Forbes NEXT100選出)。2026年にPlay Roboticsを創業し、toC向けコンパニオンAIロボット開発やtoB向けヒューマノイド導入支援を展開。
TALK
自身がパーソナリティを務めるポッドキャスト「ヒューマノイド最前線!」での知見を交えながら、これからのロボット業界のトレンドや市場の広がりについてビジネス的な視点から熱弁を振るっていただきました。
SPEAKER 02
仲戸川 凱 氏
NGS 副代表 / 玉川大学大学院 工学研究科 修士1年
PROFILE
ヒューマノイドロボットやサービスロボットのソフトウェア開発・研究、およびドローンパイロットとして幅広く活動。
TALK
最新の小型フルヒューマノイド「Unitree G1」の開発ストーリーや制御の裏側について紹介。実際にG1を会場で稼働させるデモンストレーションを実施してくださいました。
SPEAKER 03
堀江 新 氏
博士(工学) / 株式会社commissure 代表取締役CTO / 慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科 特任講師(非常勤) / 東京大学先端科学技術研究センター 客員研究員
PROFILE
Haptics(触覚技術)・HCI・Physical AIの領域で、エンジニアリングやデザインの研究・開発・教育などを、会社経営者と大学教員の両軸で推進。人間とロボットの触覚データを活用する「HaptoAI™」などを手掛ける。
TALK
人間の手の動きや感覚をデータ化し、ロボットの制御へと活用・移植する実験の様子について発表。触覚や力覚のデータ統合がロボットの動作にどのような変化をもたらすのか、実証結果を交えて語っていただきました。
SPEAKER 04
三上 有祐 氏
Algomatic AIエンジニア
PROFILE
AI駆動開発におけるデザインプロセスの変革を行うR&Dをはじめ、製造業・インフラ業界などの現場を支えるAIエージェントの開発を担当。個人でもVLM(視覚言語モデル)やロボットなどマルチモーダルAIの実験・発信を積極的に行う。
TALK
自宅環境でVLMを活用したロボットアームの「ピックアンドプレース」実験を行ったリアルな事例を紹介。試行数が20回程度では精度が出なかったものの、50回ほどのデータ収集を行うことで格段に精度が向上したという実データに基づく貴重なノウハウを共有していただきました。
SPEAKER 05
丸尾 恭四郎 氏
燈株式会社 執行役員 DX Solution 事業本部 VPoE
PROFILE
東京大学情報理工学系研究科修士卒業。2020年よりエムスリー株式会社 AI・機械学習チームにて勤務後、2022年に燈株式会社へジョインし、2026年より執行役員に就任。
TALK
建設・インフラ現場をはじめとする過酷な環境での活用を見据え、四足歩行ロボットを悪路や不整地で滑らかに動かす制御・実験の様子を発表。現場ならではの物理課題にどうアプローチしているかをお話しいただきました。
実機デモンストレーション
Unitree G1のパフォーマンス

今回のLT会における大きなハイライトとなったのが、仲戸川氏がお持ち込みくださった「Unitree G1」の実機デモンストレーションです。
会場の中央でG1が動き出すと参加者の視線が一斉に注がれ、G1による「カンフー」の演武デモが披露されました。
二足歩行ロボットとは思えないほどの激しく俊敏な動きに、会場の参加者全員から驚きの歓声が上がりました。画面越しでは伝わらない実機の迫力と動きの滑らかさを間近で体感し、フィジカルAIの現在地と進化のスピードを肌で感じる瞬間となりました。
交流会・ネットワーキング
活発な対話


終了後も対話が続いた交流会の様子
登壇セッション終了後の交流タイムでは、参加者同士の会話が途切れることなく続き、会場は非常に高い熱気に包まれました。
研究者、エンジニア、事業開発者など異なるバックグラウンドを持つ参加者たちが一堂に会し、先ほど披露されたG1を囲んで技術的な仕様について議論を深めたり、互いの開発現場での課題感や試行錯誤のプロセスを共有し合う姿が印象的でした。時間ギリギリまで活発な対話が行われ、今後の共創に繋がる貴重なコミュニティ形成の場となりました。
まとめ
今回の「フィジカルAI、次の一歩へのライトニングトーク」を通じて、手元の小さな試行錯誤やデータ収集から、社会実装へ繋げるための具体的な知見と強いネットワークが生まれました。
手元の試行錯誤が、いつか社会を動かす。
RobotMateHubでは、今後もフィジカルAI・ロボティクス領域の実践者たちが集い、知識を高め合える場を継続して提供してまいります。
ご参加いただいた皆様、そして素晴らしい登壇とデモを届けてくださった登壇者の皆様に心より感謝申し上げます。
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フィジカルAIの実践者が集う場を、これからも。
RobotMateHubでは、イベントやコミュニティを通じて、フィジカルAI・ロボティクスに取り組む実践者同士がつながる場をご用意しています。
